イグルー泊
「それって、かまくら・雪洞みたいなもんでしょ?」
正直、イグルーなる言葉に馴染みのなかった自分。
いつもお世話になっているELKに行った際、
「今度イグルーを造って泊まるイベントやるよ」とお誘いの言葉。
決める要因は目から入る情報だけで十分でした。
興奮のあまりSHIBUにも話したらこちらも参加を即決。
分かる、分るぞ…これって漢(オトコ)の夢でしょうが!?w
決行は4月初旬。積雪の状況もあり一週間前まで行き先が決まらず…
最終的には三ツ頭で決まったのですが、一抹の不安を抱え当日を迎えました。。。
【DAY 1】
当日の集合場所は8:00に天女山入口。
先ず、各々自己紹介も含め挨拶。
一般の参加者は僕とSHIBUを合わせて計5人。
あれっ…漢(オトコ)の夢は??賛同者少なっ!!w
偶然にもSHIBUの所属してたサッカーチームのmemberの姿も…
これにELKの中込さん、講師の米山悟さんを加えた総勢7人。
米山さんはNHKの山岳カメラマン。
当たり前ですが半端じゃない経験をお持ちでした。
少人数にも関わらず普段より仲良くしてもらってる中込さんや
フットボーラーも居れば言う事無し!こりゃ、イベントの様相が全く無いなw
三ツ頭までは標高差1200m。行程は急登しかないので割愛。
にしても、各々かなりの荷物。ヒーヒー言いながらもひたすら高度を上げていきます。
(僕なんて軽い方なので申し訳ない気持ちでいっぱいw)
2000m付近で雪・凍結箇所が現れたのでアイゼンを装着。
休憩を交えながらも13:30に三ツ頭に到着。
「雪質はどうなんだ?」「作れるのか?」
誰もが半信半疑でここまで登って来たに違いない。
・
・・
・・・
・・・・・
ふむふむ、掘り下げ式とな…我々も見よう見まねで着手します。
この絶妙な場所がキモなんですね。。。
今回、持参を指定された道具が3つがありました。
山ではお馴染みの最強の作業用手袋。
ジャージテムレスにしたのですがこれが正解!
シェルが捲れる場面でもリブのお蔭で雪の侵入を防げました。
作業用手袋だけあってこの工程に まさに打って付け!
それにしても、何とも言えないこの色…アバター感は半端ないw
②スノーソーが必要なのかと思いきや普通の剪定用で充分との事。
達人曰く「その方が枝も切れるし山では実用的」
良質な雪の確保が出来なくなると天井の形成が難しい。
その場合ストックと枝を組合せ その上に雪を積んで天井を作る。
確かにそれを想定すれば剪定用の鋸の方が使い勝手が良い。理に適ってる。
(スノーソー使わせてもらいましたが、切れ味は抜群!!)
③スコップはALVAのULTRAを持参。
強度が心配されましたがこの作業では ほぼ問題なし。
皆さん、その軽さに驚いてました。
水を含んだ表面を掘り進むと踏み固められた固い雪が現れます。
掘れば掘るほど層が異なりその雪質によって用途も変わってきます。
・1段目~2段目は大きく切り出した固い雪でレンガのように互い違いに配置。
・3段目以降は軽く丈夫で自然に締まった雪を細長く切り出し配置。天井を形成します。
ここで大事なのは押さえつけて積むのではなく的確な位置に”載せるだけ”。
雪は自然にくっ付きます。
外壁と掘り下げた室内を広げる作業を終えたら雪庇側の斜面に出口の穴を開け…
本来ならイグルーの中で食事から排泄までをこなすのですが、
今回は外で宴をすることに…
僕の”天かす丼”のウケが良かったのが意外だった…
学生時代の貧乏飯に★の評価が下った瞬間でしたw
そうそう、今回一番の衝撃だったのは最年少での参加の山屋の青年の食材。
な、なんと朝・昼・夕とフルーツグラノーラのハットトリック。
60-70Lザックの彼は食べ物だけU.Lだった…w
これにはグラノーラくんも「やっぱ温かい食べ物は最高ですね!」
って当たり前だ!!チミはボランティア先の某富士見平小屋で勉強してきなさいw
【宴もたけなわ】
中からポールを使い出口を雪で塞ぎ完全に退路を断ちますw
天気が良ければ星空撮影でもしたかった…
【DAY 2】
光が差し込んで美しい…
一晩過ごした感想として…
スペースこそ限られているものの、室内は暖かく風に煽られる心配は皆無で実に快適。
ビビって持って来た冬用のシュラフはまるで不要だった…
ただ一つ問題があるとすれば天井にあたる雪の端面の処理をしていなかった為
一部分(SHIBUの顔w)に水滴が落ちてきたことかな…
起床と同時に扉を掘り起します。
各自朝食を済ました後は、天気も安定している事もあり権現岳へ…
風は吹いてたけど春を感じた。
往復1時間半程でイグルーに戻ってきました。その後は撤収準備。
名残惜しくも帰路へと向かいます。
天女山入口からのアクセスは車で1分以内と抜群なので風呂より先にここ。
この日は奇跡的に空いていた。
イグルー泊…
テン泊とまた違った魅力がありました。
幕を持っていかない”軽さ”と安定感は特筆すべき点。
気兼ねのないmemberで楽しかったなぁ…
今回の経験を活かし、年イチからでも始めたいと思います。
END
by pa-man1go2go
| 2016-04-11 22:22
| ハイキング
軽ハイキングと日常の記録
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