高島トレイル DAY3・DAY4
【DAY3】
夜に幕を強く叩く音。
それもかなりの大きさ。目が覚める。
深夜には更に降られた。
俗に言うバケツをひっくり返したような土砂降りだった。
翌朝、lunar soloが浸水していた。縫い目からの雨漏りが原因。
シーム処理を怠っていたので当然と言えばそれまで。
それでも樹林帯に張ったので最小限で済んだハズ。
やはり化繊の寝袋は冬季以外は外せないな…
(そんなこと言って、朝起きたら寝袋に入らずパンツ一丁で寝てた…自宅かw)
降り切った感があるので、どうやら今日は晴れそうだ。
取り敢えずガブ飲みで喉を潤す。
やはり幕営場所から水場が近い事は鉄則。
そんな訳で3日目は良いスタートが切れた。
昨晩の雨が如何に凄まじかったかを物語っている…
P693からは緩やかなブナ林で張れそうな場所が幾つかあった。
ハイキングコースのように整備されたトレイル。非常に歩きやすい…
しばらく進むとこの旅で我々に一番のインパクトを与えてくれた駒ヶ池に到着する…
何と表現したらいいのか…その美しさに2人共ただただ見とれていた。
ヤマレコなどで他の方の記録を見た際、時季もズレていたのか正直何も感じなかった。
今が1番美しい時季だったと断言出来る。
駒ケ岳西尾根分岐で水で戻していたドライフードの仕込み飯を食べる。
その後は与助谷山を経て開けた尾根道を進み桜谷山へと向かう。
桜谷山付近は開けているので暑いので休憩は下った木地山峠で…
木地山峠は起点から58km。結構歩いて来た。
ここで地図上の水場を探す。
北側の水場を探したが見付からなかったので…
百里ヶ岳までは登り。
ここもブナ林。ブナ好きには堪らんな…
その後の根来坂(ねごりざか)付近で何組かの団体とすれ違う。
中にはガイド付きの高島トレイルツアーの様相の団体がいた。
峠では地蔵を祀った東屋の横に抜群の幕営適地があった。
車で上がって来たファミリーがレジャーシートを広げてランチをしていて
我々とは明らかに温度差があった。
ここら辺をよく歩いていると言う年配の男性が、
「この先は迷い易いから気を付けな!」と一言。
これ以上のロストは避けたいところ。一層のこと気を引き締め先へ進む。
確かにトレイルテープの間隔が開いていた印象だった。
ピーク803→ナベクボ峠→三国峠とアップダウンの繰り返し。
正直足が壊れるかと思った。いずれの箇所でも消耗が激しく、都度休憩した。
ピーク803手前に”水2分”の標識あり。
ここの水場も世話になった。
アップダウンで消耗していた為、当初はここで行動停止を予定していた。
ザックを降ろし、研究林ゲートの奥を覗く。水の音が聞こえる。良い場所だ。
峠から先は急登だが、少しトレイルを進んだところにフラットな場所があった。
当然、僕は幕営の準備をしたのだが、SHIBUが「出来るだけ先へ進もう」との事…
距離的にここで幕営しても明日に終着することは間違いない。
正直、2日目のミスのツケがここで回ってきたのかと思った。
確かにあのロスが無ければ2泊3日で歩き切れていたかもしれない…
その後は日没まで歩いた。完全にOFFになっていた身体を騙してひたすら。
疲れの影響もあるだろうがトレイル終盤になるほどアップダウンが激しくなる。
18時くらいに幕営場所を探したがなかなか見付からない。
「やはりあそこで張った方が…」と何度思ったことか。。。
完全にハンガーノック…
何を食べたかも覚えておらず3日目を終えた…
【DAY4】
風の勢いは一晩経っても変わらず。
幕をはためく大きい音。よくあんな場所で寝れたものだと我ながらに感心した。
この旅で改めてlunar soloの信頼が増した。
ツェルトⅡロングと迷いに迷ってこちらを選択した。
スペースの確保に若干難があるものの、張ってしまえばどの環境にも対応が出来る。
そして幕営、撤収が抜群に速いのも良い。
ツェルトⅡロングだったら2日目の雨、3日目の強風の対応に追われていたかもしれない…
我々は4日を通してのんびりスタート(6:30スタート)が多かった。
行程の短い最終日だけ4:20のヘッデンスタートとは…w
日に日に”歩ける身体”になっていくもんだと実感する。
故に初日の距離は短くするべきだったと反省した。
そこからご褒美と言うべきフラットな区間があった。
ちょうど朝陽が昇り、ここまでの道中を振り返る。
桑原橋の手前で荷を降ろし、軽食をしていると犬の散歩をしていた
地元のおやっさんが話しかけてくれた。
山梨から来たことを伝えると「山梨の方が良い山が沢山あるだろ!」っと的確な突っ込み。
そんな事は無い。素晴らしく貴重な経験をさせてもらったと伝えた。
たわいのない会話が心地いい。
駅構内で買ったマッチがホントに美味かった。
踏破した興奮覚めやらぬ中、温泉へと向かう。
マキノの並木は見事だった。
その後は途中のSAで暴食し、帰宅。
衣食住を背負って、水場を探し幕営地も選ぶ。
非常に刺激的でエキサイティングな3泊4日だった。
戻って来て暫くは次の山行を考えなかった…(多忙もありましたが)
それくらい充実感があったことには自分でも驚いた。
何回も言うがそれは一番良い時季に歩けたのが大きい。
過ごしやすい気候、美しいブナ…数え上げればキリがない程。きっと満足したんだ。
「いつかまた、ここを歩きたい。」
そう思いながらこの記録を綴っている自分がいた…
1日目:27km
2日目:23km
3日目:24km
4日目:6km
ここに戻って来る日はそう遠くないかもしれない…
by pa-man1go2go
| 2016-11-01 22:04
| 日本のロングトレイル
軽ハイキングと日常の記録
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